手術を待つメリット
生後すぐに8?9ミリの心室中隔欠損と診断されました。
心不全症状がひどくなり、生後1ヶ月で入院、肺高血圧発作を起こすほど症状がひどかったので、遅くとも1歳前には手術が必要と言われました。
その後心不全症状がある程度落ち着き、内科的治療により順調に体重が増加し始め、肺高血圧の程度が改善するなどの結果が得られ、また大動脈縮窄も軽度であるとも分かったため、3ヶ月になるころ退院しました。
2ヵ月後に外来へ行ったときに、肺高血圧の程度がさらに改善しているので、カテーテル、手術などの予定はさらに延期しようと診断されました。
では、いつごろ?と尋ねたところ、欠損孔の場所が大動脈弁の近くにあり弁の変形をきたす可能性があるので、それにもよるが、幼稚園入園前くらいまでは待てるのではないかと言われました。欠損孔の大きさ自体はエコー上変わってないように見えるが、膜にようなものが張りはじめているかもしれないとのことでした。
1)手術を待つメリットはありますか。
当初遅くとも1歳前に手術と言われていたので、逆に手遅れのような状態にならないかが不安です。
2)欠損孔自体の大きさが変わらず、症状が改善するというのはどういうことなのでしょうか。
3)欠損孔に張り始めたかも、と言われた膜のようなものはどういうものなのでしょうか。
膜と言われると、仮に張ったとしても破けたりするのか?とか膜が張ると手術はしなくてよいのか?とかいろいろ考えてしまいます。
回答
手術を待つメリットは体重が増えて手術が安全になること、大動脈縮窄の手術の再発が少なくなる事です。
手遅れになるのは、心不全と肺高血圧の進行です。
孔の大きさが不変でも肺高血圧が軽快し、心不全が軽快すれば、症状は軽快します。
心室中隔欠損が膜性部にあると、丈夫な膜様のものが生じて閉じてきます。