手術ミスではないか
娘は、出生時心室中隔欠損症と診断され、生後6ヶ月にパッチ手術。先生のお話では手術は成功したとのこと。
先日、エックス線検査をして一昨年の写真と心臓比率を比べたところ48%が52%ぐらいになっていました。心電図では心臓肥大の所見は確認できないが、一応エコー検査をすることになりました。
エコー検査を行い、心臓肥大や弁の異常は見つかりませんでしたが、心臓に1.5mmほどの穴があいて、少し血液が漏れているとのこと。
これは、手術ミスなのでしょうか?
それとも、パッチで根治手術をした際、こういう経過もありえることなのでしょうか?
先生には、問題ないとのおっしゃいましたが、体の成長とともに、心臓が成長し、この穴が大きくなりうることがあるのか心配です。
回答
お嬢さんのエックス線検査の心胸郭比が48%から52%になったというのは、確かに数値的には大きいのですが、心胸郭比は測り方によって若干の誤差もありますので、必ずしもこれで実際に心臓が肥大してきたと断定するのは少し早いと思います。もう一年位先に撮ったものと比べて見るのがよいと思います。特に心電図では肥大の所見が見られないということですので。
しかしエコー検査をするということは良いことです。その結果1.5mm程の穴があったということですが、1.5mm程の穴であれば心臓が肥大するほどの血液の漏れがあるとは考えにくいと思います。またこのような小さな穴であると、そのうちになくなってしまうということも有り得ます。また、今1.5mmというのは手術直後にはもう少し大きな穴があって、その後小さくなって来たという可能性も否定できません。この程度の穴の大きさは、手術ミスではありません。もちろん全く穴があいていないのが望ましいわけですが、これくらいの大きさの穴ですと、時として残っている場合があります。おっしゃるとおりこういう経過も有り得るということだと思います。
またその穴が身体の成長と共に大きくなるということは、あまり考えなくてよいと思います。