疾患別解説

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心室中隔欠損症の乳児は外出を控える?

4ヶ月 女性
2003年10月 8日

娘は、生後すぐ心雑音が見つかり、大学病院に通っています。
3,300gと大きめで生まれたのですが、今(4ヶ月)は5,400gと小さめなのは、心臓にあいている穴の影響と考えてよいと思いますとつい先日言われました。

生後すぐに行ったレントゲン、心電図、心エコー検査の結果で、心室中隔欠損症と診断され、壁の上の方が3?4mmの穴が開いているとのこと。
穴の大きさは大中小でいうと中で、成長するにつれ塞がるかもしれないし、手術が必要になるかもしれないし、今の段階ではわからないし、今すぐ手術が必要というわけではないとのこと。
また、心臓は正常の人に比べれば少し大きいが、チアノーゼは見られません。

検査のことなのですが、心電図と心エコーは生後すぐに検査したきりです。
その後は聴診器で心雑音を聞くのと体重を測ったのみ。今月は聴診器と体重に加えてレントゲン。次回は体重測定と聴診器のみのようです。
検査の間は、そんなにあくものなのでしょうか?
3?4mmの穴とは、手術の可能性が高いのでしょうか?

乳首を吸う力はあると思いますが、1回に飲むオッパイの量が健康なお子さんに比べ少ないように思います。そのため授乳回数が多いです。
これから向かえる冬、「人ごみの中へはなるべく連れ出さない方がいい」と言われています。
いずれ仕事復帰をするつもりでいるのですが、保育園にはいろいろな菌がありますよね?娘をそういった施設に入れても大丈夫でしょうか?心配です。

回答

4ヶ月の心室中隔欠損の赤ちゃんですね。心室中隔欠損はありふれた欠損です。3?4mmの欠損の部位によって経過が異なります。三尖弁の裏側下のある膜性部の欠損では殆どが小さくなってゆき、自然閉鎖もまれでありません。肺動脈弁直下にあいていると、あまり変化ありません。
心室中隔欠損症のうち1才未満で手術が必要になる人は1?2%です。大部分の人は軽くなってゆきます。
体重は4.5kgとのこと、1才時でも5kgに達しないような赤ちゃんが本当に重いのです。当分、1ヶ月毎のフォローでよろしいです。全体の発育、強い泣き声、よく笑う、汗のかき具合、呼吸の仕方、はいはい、立つ、歩き始めるなどを診るのもよい検査です。時々、主治医が必要に応じてエコー検査をしてくれるでしょう。1才を過ぎると、めったな事では死にません。3才を過ぎるととても元気になります。離乳は普通にしてください。予防注射もしたほうがよいです。手術の事は経過をみてきめましょう。急がなくてもよいでしょう。
保育園や幼稚園に行ってもよいです。ただし、乳児期はどうしてもと言う必要性が無い限り外出はさけましょう。今は、風邪を引いた人に抱っこしてもらったり近づかないようにするのは勿論です。集団生活に入ってもビクビクすることはありません。今度の冬を越すと元気になりますよ。

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