疾患別解説

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アブレーションの放射線障害

35歳 男性
2007年4月30日

心房細動のカテーテルアブレーションを受けたのですが、手術に5時間かかりました。その間レントゲンを受けていることになりますが、これによる影響(癌など)は一般的にはどの程度でしょうか。

回答

カテーテルアブレーションでは主に透視が使用され、撮影はほとんど行われません。また、X線上、認識しやすいカテーテル電極が使用されるので、透視の照射間隔を長くして検査を行うのが普通です。したがって、照射線量はきわめてわずかであり、X線防護の上で、障害は起こりにくいといわれています。
しかし、一方、カテーテルアブレーションでは放射線の照射角を固定させて透視を継続することが多く、同じ部位に連続的に照射が行われることがあります。したがって、これが極端になると、集中的に被爆した部位に皮膚障害を起こす可能性がないわけではありません。このような場合には、まず、照射された局所の皮膚が発赤し、色素沈着を生じます。
そして、こうした皮膚障害を繰り返し起こしていると、次には潰瘍を生じ、その挙句に、ガンを生じることもあり得るということになると思います。

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