置き忘れのコイルが心臓に流れた
38歳
女性
2006年8月17日
食道静脈瘤の手術を受けた際、コイルを静脈瘤に置き忘れたとのことです。それが流れて、今現在心臓左心房にあるそうです。
主治医は「取り除くほうが危険」と言っていますが、このままにしていて大丈夫でしょうか。
回答
コイルは静脈の血流をブロックするために挿入したのであり、置き忘れたのではないと思います。コイルが小さいか、静脈がおおきく拡張しているときにはコイルが固定せず、流れていくことがあります。ただし、この場合は心臓ですと、右心房にいくことになります。左心房というのは間違いではないでしょうか。右心房にある場合ですと、ここからさらに流れていけば、肺動脈を塞ぎ、肺塞栓になることが考えられます。このときにどのようなことが起こり得るかはコイルの大きさによります。このままにしておくというのは、危険性はきわめて小さいと考えるからなのでしょう。このあたりをよく担当医におききになってください。