疾患別解説

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脈拍が200くらいになる

34歳 女性
2004年11月 4日

数年前から、急に心臓がバクバクし、脈拍が200近くまでになることがあります。今回は、2時間以上経っても治まらなかったので、病院へ行きました。
心臓の電気を送るパイプが多いため、時々発作が起きると言われました。また、現在は、その電気のパイプを切る治療方法もあるとのことでした。(病名を聞いたのですが、覚えきれませんでした。)
発作が治まらないときのために、ワソラン錠を処方していただきました。

なぜ発作が起こるのか、また、病院に行ったほうがよいのか教えてください。

回答

発作性の心臓頻拍症だったのでしょう。通常、心臓の興奮は心房から始まり、房室結節を経て、心室を興奮させます。この場合、もし房室結節以外にも余分な興奮伝導系があれば、房室結節を経て心室に下りた興奮が再び、この余分な伝導系を戻って、心房を再度興奮させ、こうして興奮が心房と心室の間を旋回する形の頻拍を起こすことになります。担当医が電気のパイプが多いといったのは、房室結節以外の部位に余分な興奮伝導系があるということをいったものでしょう。この興奮伝導系は薬で伝導を遮断することができますが、心臓内にカテーテルを挿入して、この部位を電気的に焼き切り、完全に治してしまうこともできるようになっています。34歳の若い女性ですと、今後、妊娠、出産ということもあって、薬が使いにくいので、焼き切る治療も考えてはどうかというのが担当医の意見なのだと思います。

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