疾患別解説

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20代女性の胸痛

27歳 女性
2004年8月20日

5年前から左胸部に締め付けられる様な痛み(一週間に2、3度。2分から3分)を感じることがあり、大学病院で24時間ホルター心電図検査を受けました。
結果は、胸痛の起きる場所に脈が2、3秒途切れていることがわかり、不整脈があるので様子をみましょうと、お薬(ニトロペン)を処方して頂きました。

それから今まで何かと忙しくしており、同様に胸の痛みを感じつつも病院へ行っていません。今からでも病院で再診した方が良いのでしょうか?

回答

胸痛の症状や不整脈の詳細がよく分かりませんので以下多分に状況を推し量った一般的な意見になります。
大学病院で診てもらった先生はおそらく狭心症を疑って24時間ホルター心電図を記録したのだろうと思いますが、実際には狭心症の心電図変化が認められず、痛みの場所にたまたま不整脈を認める結果になったのだろうと思います。ニトロペンは不整脈の薬ではなく、狭心症の薬です。ニトロペンが処方されたということはやはり狭心症が完全に否定できないので(こういうことはよくあることですが)、狭心症の薬を処方して経過を見ていこうというお考えだったのだろうと思います。
不整脈は誰でもいつかは起こっているものでその9割は放置してもよい、治療を要しないものです。全く自覚症状のない人もあり、ドキンとした胸のつまりを感じる人、動悸を感じる人、胸の痛みを感じる人など、人によってまた不整脈の種類によってさまざまな自覚症状があります。
概して20歳代の女性の狭心症というのは遺伝性の素因でもない限り極めて稀です。また狭心症と非常に紛らわしい胸痛を訴える女性で冠動脈の造影検査をしても全く何の異常も見つからないことは決して珍しくありません。5年前から特に大きな病気もなく過ごしてこられたのなら、それほどの問題はないと思いますが。

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