HDLコレステロールが高すぎるのもよくないのか
健康診断で出た結果についてご相談したいのです。
最近受けた2回分の血清脂質の数値を書きます。15年7月と16年7月の値です。
総コレステロール 216、200
HDLコレステロール 123、115
LDL/HDL 0.7、0.7
中性脂肪 29、28
ここ6年ほど、ほぼ同じ数値です。そして所見として「軽度の高脂血症を認めます」や「血清脂質の再検査を受けてください」と書かれていました。総コレステロールはこの年齢ではかなり高いので その所見でもしかたがないと思います。しかし、一般的にHDLが高いと良いとされていますが 高すぎると反対にだめなのでしょうか?
一般に、高脂血症とされる数値と少し違うと思うのですが、なにか変なのでしょうか?
回答
拝見した数値はすべて好ましい値であり、脂質の面からは動脈硬化には縁遠い方であるといえます。HDLが高く、中性脂肪が低過ぎることを気にしておられますが、これはむしろ結構なことです。ただし、動脈硬化という問題とは別に、何か体に故障があって、これらの数値が異常に低いという可能性は考えておいてよいかも知れません。たとえば、肝障害があって、HDLを代謝する酵素活性が低値であるときにはHDLは高くなります。何かそうした病気はないか、調べておくのはよいことでしょう。
代謝科を標榜する病院を受診なさって、相談されては如何でしょうか。