一度目のアブレーションで治らなかったが、もう一度受けるべきか
58歳
男性
2012年11月27日
20代の頃にたまに不整脈があったのですが、その時は誰でもあると言われました。10年前頃から多くなり、今は週2回ほどです。
発作性上室性頻拍と診断され、先日、アブレーション治療を受けました。
しかし、術後4時間後にいつもの不整脈がでてしまい、担当医師の説明によれば、太い筋肉の部分が灼けきれてなかったのではないか。もう一回アブレーションをやったほうが良いとのことでした。
辛い思いをして終わったばかりでしたので、ショックを受けました。
2日後に退院したのですが、その夜23時頃に不整脈がでました。朝の5時まで続きました。
横になって心臓に手を置くと、心臓の部分では鼓動は感じられず、肋骨のすぐ下あたりが鼓動していました。まるで心臓が下がったような感じでした。
その2日後の18時頃にも不整脈がでて4時間ほど続きました。
この不整脈は以前の不整脈と同じような不整脈でしたが、以前前かがみになると収まっていた時もあったのですが収まりませんでした。
術後の診察は26日です。
術後にはもう不整脈は出ないと言われていたので、不信感もあります。
次にアブレーションをやるなら、アブレーション治療で有名な病院でと思ってしまいます。
発作性上室性頻拍と診断され、先日、アブレーション治療を受けました。
しかし、術後4時間後にいつもの不整脈がでてしまい、担当医師の説明によれば、太い筋肉の部分が灼けきれてなかったのではないか。もう一回アブレーションをやったほうが良いとのことでした。
辛い思いをして終わったばかりでしたので、ショックを受けました。
2日後に退院したのですが、その夜23時頃に不整脈がでました。朝の5時まで続きました。
横になって心臓に手を置くと、心臓の部分では鼓動は感じられず、肋骨のすぐ下あたりが鼓動していました。まるで心臓が下がったような感じでした。
その2日後の18時頃にも不整脈がでて4時間ほど続きました。
この不整脈は以前の不整脈と同じような不整脈でしたが、以前前かがみになると収まっていた時もあったのですが収まりませんでした。
術後の診察は26日です。
術後にはもう不整脈は出ないと言われていたので、不信感もあります。
次にアブレーションをやるなら、アブレーション治療で有名な病院でと思ってしまいます。
回答
カテーテル・アブレーションの成功率は発作性上室頻拍では90%を越えます。発作の頻度や年齢からみて、カテーテル・アブレーションはメリットのある選択です。ご質問は複数の内容に分かれていますので、個別にコメントいたします。
A)現在なにが起きているか
カテーテル・アブレーションは100%の成功率ではないこと、ときに合併症があるという限界があります。治療を行ったあとも不整脈を自覚することもります。治療後の症状の原因としては、
1) もとの不整脈がなおっていない
2) 偶然に別な不整脈が起きた
3) 治療による心臓の筋肉へのダメージが原因となって、もともとの不整脈と少しタイプが違うものが起きた
4) 治療にともなう自律神経活動への一時的な影響で心拍数がやや高めになる、などがあります。
このうち、1) は確認できたわけです。以前より発作が増えたというところは、2) や3)のどちらが起きているのかは,断定できません。
心房と心室,つまり心臓の上下の部屋がそれぞれどういうタイミングで収縮するかで身体に響く感じが異なります。拍動感が今までと違うという点から想像すると、別な不整脈も起きている可能性はあります。
B)今どうすべきか
すぐにカテーテル・アブレーションを繰り返すことは得策ではないと思います。
カテーテル・アブレーションを行ったあとの身体の反応は一定ではなく、次第に発作が少なくなる場合もありうるからです。しばらく薬物治療で様子を見ることは、現実的な対処と考えます。
C)カテーテル・アブレーションを再び行うとき
カテーテル・アブレーションは経費もかかり、治療時間もそれなりかかり、心理的負担もあります。それでも、身体に残る影響は通常では小さいものです。時間をおいて、残っている不整脈の頻度や性質が明らかとなった時、再びカテーテル・アブレーションを試みることはしばしば行われることです。
治療を再度試みるためには、第1回目が望ましい結果でなかったのはなぜか、第2回目に成功するためにどういう工夫があるのか、医師側が把握しておくことが必要です。
しかし、経験や知識が十分な専門家でもときに確信が持てないことはあります。
ご担当の先生のご紹介で別な施設で治療を受けるときには、詳しい経過と情報を盛り込んだ紹介状をいただけると思います。
A)現在なにが起きているか
カテーテル・アブレーションは100%の成功率ではないこと、ときに合併症があるという限界があります。治療を行ったあとも不整脈を自覚することもります。治療後の症状の原因としては、
1) もとの不整脈がなおっていない
2) 偶然に別な不整脈が起きた
3) 治療による心臓の筋肉へのダメージが原因となって、もともとの不整脈と少しタイプが違うものが起きた
4) 治療にともなう自律神経活動への一時的な影響で心拍数がやや高めになる、などがあります。
このうち、1) は確認できたわけです。以前より発作が増えたというところは、2) や3)のどちらが起きているのかは,断定できません。
心房と心室,つまり心臓の上下の部屋がそれぞれどういうタイミングで収縮するかで身体に響く感じが異なります。拍動感が今までと違うという点から想像すると、別な不整脈も起きている可能性はあります。
B)今どうすべきか
すぐにカテーテル・アブレーションを繰り返すことは得策ではないと思います。
カテーテル・アブレーションを行ったあとの身体の反応は一定ではなく、次第に発作が少なくなる場合もありうるからです。しばらく薬物治療で様子を見ることは、現実的な対処と考えます。
C)カテーテル・アブレーションを再び行うとき
カテーテル・アブレーションは経費もかかり、治療時間もそれなりかかり、心理的負担もあります。それでも、身体に残る影響は通常では小さいものです。時間をおいて、残っている不整脈の頻度や性質が明らかとなった時、再びカテーテル・アブレーションを試みることはしばしば行われることです。
治療を再度試みるためには、第1回目が望ましい結果でなかったのはなぜか、第2回目に成功するためにどういう工夫があるのか、医師側が把握しておくことが必要です。
しかし、経験や知識が十分な専門家でもときに確信が持てないことはあります。
ご担当の先生のご紹介で別な施設で治療を受けるときには、詳しい経過と情報を盛り込んだ紹介状をいただけると思います。