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心筋梗塞に伴う頻拍症は、アブレーション治療できないのか

39歳 男性
2006年8月24日

今年の春、運動中に頻拍症になり、その際は薬を投与して正常に戻りましたが、夏に再度運動中に頻拍が起き、薬の投与も効かなかったのでそのまま緊急入院し、電気ショックで脈を通常の状態に戻していただきました。
検査の結果、何年も前から心筋梗塞を起こしていて、それに伴って頻拍が発生したのだということがわかりました。
心筋梗塞に関しては、バイパス手術をするということで、納得したのですが、頻拍症に関しての治療の説明がよくわからなかったので質問させていただきました。
頻拍症には除細動器を埋め込むか、アミオダロン投与が適切と診断されました。ただ、主治医の説明を聞けば聞くほど単なる延命治療にしか聞こえず、根治療はないものかと調べたところ、カテーテル・アブレーションという治療法もあるということがわかりましたが、その旨を主治医に問い合わせたところ、虚血性による頻拍症なので、不可能という返答でした。
なぜ虚血性の頻拍症ではカテーテル・アブレーションはできないのでしょうか。また、アミオダロンという薬の副作用はかなり怖いものと聞いておりますが、どのくらいの割合で副作用が起きているものなのでしょうか。

回答

1)カテーテル・アブレーション治療を行うことができる心室頻拍は特発性心室頻拍とよばれるものであり、しかも、そのごく一部の場合です。この場合には心室の特定の部位を焼灼することにより、頻拍を根治させることができます。しかし、心筋梗塞があるときには、多くの場合、頻拍の起源部位を特定することができないので、焼灼治療の対象になりません。
2)アミオダロンの副作用としては角膜色素沈着10%、甲状腺機能異常5%、肺機能障害5%、肝障害2%などが頻度の高いものとして知られています。しかし、注意して用いられているためか、近年はこの頻度はかなり低いものになっています。

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