房室結節回帰性頻拍で、アブレーション治療を行うべきか
46歳
男性
2006年1月19日
先月は、仕事で忙しく、寝不足で、出張が3回も重なり、かなりの激務の状態でした。
月末に、急に脈拍が165に上昇し、滞在先の病院に緊急入院し、翌日退院しました。脈拍急上昇は今回が初めてです。
更に、血液検査と超音波検査を受け、上室頻脈の房室結節回帰性頻拍であるとの診断を受けました。
医師からは、カテーテルアブレーションを勧められましたが、今回がはじめての発作であったので、しばらく様子をみることとし、6ヶ月後、再検診するよう説明がありました。
今後、カテーテル手術すべきか否か、手術のリスクはどの程度あるのでしょうか。
回答
上室頻拍が房室結節内にある二重伝導路を興奮が旋回して起こる場合に、房室結節回帰性頻拍といいます。この場合には、二重伝導路の一つをカテーテルで焼き切ることにより、完治させることができます。成功率は70?80%くらいです。危険性として、以前は房室ブロックを生じることが懸念されましたが、技術が向上した昨今ではあまりみられなくなりました。かなり安全で、確実な治療法であるといえます。
しかし、決めるのは患者さんです。これまでに一回しか発作がなかったのであれば、緊急性はないように思われます。まだ、もうしばらく様子をみてもよいのではないでしょうか。