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発作性上室頻拍の治療法

39歳 女性
2005年2月 1日

10年位前から、年に一度、心臓が口から飛び出しそうな症状があり、3年前からその間隔が2カ月に一度位、安静時に突然起こるようになりました。
今年の1月に近くのクリニックで、診察中に偶然発作が起き、心電図を撮ったところ、発作性上室性頻拍症と診断されました。
薬はテノーミン25mgを朝食後1錠1回服用していましたが、血圧が低くなったので、現在は2分の1錠になっています。年末からの風邪が、長引いており同時に風邪薬も服用中です。
私のような発作的に起こる上室性頻拍症の治療はこれで、良いのでしょうか。

回答

10年前から年に1度、3年前から2ヶ月に1度ぐらいの頻度で安静時に突然起こる動悸の発作があり、近医で発作時の心電図から「発作性上室性頻拍症」と診断された由ですが、ここでは風邪薬はさておき上室性頻拍症の治療について述べます。
まず薬による治療ですが、薬を服用するのはあくまで発作の起こるのを予防する方法です。めったに起こらない場合はともかく、2ヶ月に1度という頻度なら、今後ずっと飲み続ける必要があります。薬の服用は予防的にはある程度有効ですが、薬を飲み続けているからといって絶対に発作が起こらないという保障はありません。発作が起こって自然に止まらないときはやはり病院に行って止めてもらう必要が生じます。また現在血圧が低くなるということでテノーミンを半錠にしているようですが、この量ではとても予防薬として有効ではありません。他の薬に変更する必要があります。
今ひとつの治療法はカテーテル焼灼法といってカテーテルを用いて頻拍発作を起こす心臓内の電気回路を高周波で焼く方法です。この方法は頻拍発作を完全になくしてしまうもので、約20年前頃から始まりその後急速に発展して最近ではほぼ定着した治療法になっています。まだ若いので今後のことを思いますと一度この治療法を考えてもよいのではないかと思います。循環器科のある不整脈専門の医師のいるところなら相談可能です。

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