疾患別解説

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ドキドキして目が覚める

76歳 女性
2004年4月 2日

76歳の母は、40代半(30年程前)から本態性高血圧で降圧薬を服用しています。

7、8年前から不整脈が気になり、リスモダンの服用を始めました。
服用後2、3年たった頃から年1、2回冬の夜中にドキドキして目が覚め、救急病院に行っても、なかなか治まりませんでした。
最近は、チョッと無理する(長く台所仕事をしただけで)と息苦しく頻脈になります。楽な姿勢で静かにしていると、5分位で良くなるようです。

しかし、就寝中に胸苦しくて目を覚めますと、心臓がドキドキ飛び出しそうに脈打ち、すごく頻脈になっているそうです。色々な体勢をとっても治らず、肩や首の辺りが張ってきて苦しく、立つと倒れそうな気がするそうで、這ってトイレに行きます。トイレには、比較的よく行きたくなるようです。
最近では、リスモダンのカプセルを飲み、30分から1時間位でだんだん治まっているようですが、3、4時間かかることもあるようです。
翌日、病院に行っても心電図、ホルター心電図検査では「悪いけれども特に悪くはない」と言われています。

心肥大はありません。4年前に甲状腺が悪く1ヶ月位服薬しました。なぜか冬の夜間に発作がおきます。

これは、心臓がどういう状態なのでしょうか?何か治療の方法はないのでしょうか。

回答

救急病院でドキドキが治まらない状態の心電図をとっておられるようですので、心配は要らないのではないでしょうか。「悪いけれども特に悪くはない」というのは、多分、発作性の上室頻拍だったのであろうと思います。この場合は心臓から利尿ホルモンが分泌されるので、頻回にトイレに行きたくなるという特徴があります。心臓に特殊な伝導経路があって、ここを巡って興奮が旋回するために頻拍が起こるとされています。カテーテル検査はこの伝導経路を確認して、場合によってはこれを焼ききって、治療するというものです。頻拍で失神したり、死ぬことはありません。現在の治療薬で頻拍を止めることができるようであれば、これで経過をみられては如何でしょうか。ただ、以前に甲状腺の病気をしておられるのであれば、甲状腺機能を検査してもらっておくことは大事です。

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