疾患別解説

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突然に脈拍が160になった

46歳 男性
2003年10月 3日

若い頃から脈は早いほうで、現在も安静時で80/分を下回ることはありません。
平成13年に不整脈発作を起こし、精密検査の結果(レントゲン・心電図・心エコー・階段のダブル・呼吸機能・動脈硬化など)、心室性期外収縮という診断でした。

<症状>
2週間ほど前に、突然脈拍が160/分くらいになる発作が起こりました。
心臓周辺の違和感、胸騒ぎ、ドクンという不整脈を引き金に、一気に頻拍になりました。
少し頭がふらつくような感じで、手がブルブルと震えました。
安定剤を2錠飲んで、症状は1?2分くらいでおさまりましたが、精神的な動揺はしばらく続きました。過呼吸にはなっていなかったように記憶しております。
その1週間後に、全く同じ発作が起こったため、心エコーをとりましたが、器質的な異常は見つからないと言われ、インデラルを処方されました。

<質問>
発作が起きている時の心電図を確認しないと何とも言えないと先生からは言われておりますが、心室細動に移行する危険性はございますでしょうか?

回答

発作性頻拍症と思われます。頻拍症には心室性と上室性とがあります。
一般的な頻度と貴方さまの症状の上からは、上室性の頻拍と思います。この場合は生命の危険はなく、頻度が少なければ発作を起こしたときに対処するということですみます。ただし、発作の回数が多ければ、積極的な治療が必要です。そこで、もうしばらく経過をみては如何でしょうか。
極めてまれなことですが、もう一つの心室頻拍であったとすると、頻度は少なくても治療が必要です。
従って、結局は診断が大事であり、このためには発作のときの心電図を捉えなければなりません。このためには24時間心電図を繰り返し記録するか、入院して電気生理学的検査で誘発試験を試みるか、することになります。一応、これだけの知識をもって、今一度、担当医とご相談下さい。

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