先天性心疾患の発見
最近、多くの産科施設で先天性心疾患を胎児のうちに超音波検査(エコー)で発見することができるようになりました。早ければ20週(5ヵ月)ほどで、多くは、7~8ヵ月になり、胎児の心臓がある程度成長したところで心疾患が発見されます。特に単心室、単心房、左心低形成症候群など重大な先天性心疾患は、早期に発見される可能性が高くなります。胎児のうちに心臓の異常を発見できれば、生まれる前から出生後の治療を計画することができ、出生早期に適切な治療を開始できることから、かなり重症の疾患でも治療・救命できるようになりました。
心房中隔欠損は、小さい頃は症状がなく、雑音も小さいため、発見されないことがありますが、学童検診での心電図異常から発見されることがあります。稀には成人になって、初めて心不全症状や、脳梗塞などにより発見される場合もあります。