私たち日本心臓財団は、昭和45年に設立され、血管や心臓に関わる病気の予防のための市民啓発を課題として活動してきました。このような病気の予防のためには、市民の方々のご理解が必要であると考え活動を行っていますが、これにはマスコミの皆さんの力が非常に重要です。 今回で3回目のメディアワークショップを開催させていただくことになりましたが、本日は「突然死救命への市民参加:AEDは革命を起こすか」とい...
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心室細動などの不整脈は、放置しておけば死にいたる。しかし三田村氏は、心臓突然死を救うには「いち早く電気ショックを与えることで、止まった脈を一発で元に戻すことができる」として、除細動の有効性を説明した。また、除細動を行うための機器である、自動体外式除細動器(AED:写真)を普及させ、一般市民による除細動を推奨することが救命率の向上につながることを訴えた。 【医療従事者以外のAED使用につい...
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自動体外式除細動器(AED)の航空機内への設置は、現在では一般的になり、その貢献度も高くなってきている。大越氏は、早くからこの必要性を痛感し、日本の航空機へのAED搭載を強く働きかけてきた。日本の航空会社では、いまだAEDを使った救命例はないが、大越氏の所属する日本航空では日々、客室乗務員へのAEDの教育を行っているという。大越氏は、その教育内容などの紹介を交え、航空機内での救命方法などを概説...
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これまで河村氏は、「お互いの命を守る社会つくり」というスローガンを掲げ、一般市民への「自動体外式除細動器(AED)と心肺蘇生法の普及活動」を積極的に行っている。活動の場は講演会や学校など多岐に渡り、多くの市民が参加している。いわゆる人命救助の心肺蘇生法は、すでに一般市民にも浸透しているが、同じくAEDを広めるために、河村氏が最も重要視しているのは学校教育の場だという。河村氏は、市民への啓発活動...
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右から:小川聡氏(座長)、三田村秀雄氏、大越裕文氏、河村剛史氏 【医療従事者以外のAED使用について】 講演者の発言内容は、本ワークショップ開催当時(2004年6月23日)のまま記載しております。このため、記事では、AEDは基本的に医療従事者のみ使用可能であることを前提としておりますが、その後、7月1日に厚生労働省から通達が出され、医療従事者以外の一般市民にも使用が認められています。 ...
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INDEX
- 第23回 日常に潜む脳卒中の大きなリスク、『心房細動』対策のフロントライン―心不全の合併率も高い不整脈「心房細動」の最新知見―
- 第22回 高血圧パラドックスの解消に向けて―脳卒中や認知症、心不全パンデミックを防ぐために必要なこととは?―
- 第21回 健康を支える働き方改革「スローマンデー」の勧め―血圧と心拍数が教える健康的な仕事習慣―
- 第20回「家庭血圧の世界基準を生んだ「大迫(おおはさま)研究」30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~
- 第19回「足元のひえにご注意! 気温感受性高血圧とは?」~気温と血圧、循環器病の関係~
- 第18回「2015年問題と2025年問題のために」~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~
- 第17回「ネット時代の健康管理」~生活習慣病の遠隔管理から被災地支援まで~
- 第16回「突然死や寝たきりを防ぐために…」~最新の動脈硬化性疾患予防ガイドラインから~
- 第15回「眠りとは?睡眠と循環器疾患」?こわいのは睡眠時無呼吸だけではない?
- 第14回日本心臓財団メディアワークショップ「コール&プッシュ!プッシュ!プッシュ!」?一般人による救命救急の今?
- 第13回日本心臓財団メディアワークショップ「心房細動治療はこう変わる!」
- 第12回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2009)」
- 第11回日本心臓財団メディアワークショップ「CKDと循環器疾患」
- 第10回日本心臓財団メディアワークショップ「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」
- 第9回日本心臓財団メディアワークショップ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
- 第8回日本心臓財団メディアワークショップ「動脈硬化を診る」
- 第7回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい循環器医療機器の臨床導入をめぐる問題点」
- 第6回日本心臓財団メディアワークショップ「不整脈の薬物治療に未来はあるか」
- 第5回日本心臓財団メディアワークショップ「メタボリックシンドロームのリスク」
- 第4回日本心臓財団メディアワークショップ「高血圧診療のピットホール:家庭血圧に基づいた高血圧の管理」
- 第3回「突然死救命への市民参加:AEDは革命を起こすか」
- 第2回 「心筋梗塞は予知できるか」
- 第1回 「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」