第2回 「心筋梗塞は予知できるか」
私ども日本心臓財団は、心血管病制圧を目的として、一般市民の方々の啓発活動を30数年続けております。この活動にあたり、メディアの方々のお力をお借りするのが捷径ではないかという意見が、財団内であがりました。さっそく新聞社の編集担当の方々にご賛同を得まして、企画会議で検討しました結果、昨年8月に第1回メディアワークショップを開催することができました。テーマは「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」でした。当日は大変聞きがいのあるご講演となり、会場との質疑応答も非常に熱の入ったものとなりました。
第1回メディアワークショップではアンケートも実施し、これを基に本日の第2回のテーマ「心筋梗塞は予知できるか」を決めさせていただきました。本日ご講演される三人の先生方は、それぞれの分野でご活躍の第一線の方々であり、座長の山口先生は私ども日本心臓財団の理事を務められる一方、来年、横浜で開かれる日本循環器学会総会・学術集会の会長をご担当されるご予定です。
なお、先程の企画会議では、メディアワークショップ以外にも、毎年行なわれている学術集会を、報道関係者や医療ジャーナリストの方々に公開してはどうかというご意見をいただきました。これを受けて、昨年9月に行われました日本心臓病学会では、学会開始前と学会会期中に記者会見を実施いたしました。これは、学術発表者が学会の目玉についてメディアの方々に解説するもので、これからも、学会の定例行事になるであろうと思います。
メディアの方々には今後もメディアワークショップ等にご参加いただき、一般市民に対する啓発活動という形で、私ども日本心臓財団の事業に是非お力を貸していただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
【目次】
INDEX
- 第24回『心房細動』の診断・治療における最新トレンド―AIや家庭で取得したバイタルデータを活用した早期発見の可能性―
- 第23回 日常に潜む脳卒中の大きなリスク、『心房細動』対策のフロントライン―心不全の合併率も高い不整脈「心房細動」の最新知見―
- 第22回 高血圧パラドックスの解消に向けて―脳卒中や認知症、心不全パンデミックを防ぐために必要なこととは?―
- 第21回 健康を支える働き方改革「スローマンデー」の勧め―血圧と心拍数が教える健康的な仕事習慣―
- 第20回「家庭血圧の世界基準を生んだ「大迫(おおはさま)研究」30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~
- 第19回「足元のひえにご注意! 気温感受性高血圧とは?」~気温と血圧、循環器病の関係~
- 第18回「2015年問題と2025年問題のために」~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~
- 第17回「ネット時代の健康管理」~生活習慣病の遠隔管理から被災地支援まで~
- 第16回「突然死や寝たきりを防ぐために…」~最新の動脈硬化性疾患予防ガイドラインから~
- 第15回「眠りとは?睡眠と循環器疾患」?こわいのは睡眠時無呼吸だけではない?
- 第14回日本心臓財団メディアワークショップ「コール&プッシュ!プッシュ!プッシュ!」?一般人による救命救急の今?
- 第13回日本心臓財団メディアワークショップ「心房細動治療はこう変わる!」
- 第12回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2009)」
- 第11回日本心臓財団メディアワークショップ「CKDと循環器疾患」
- 第10回日本心臓財団メディアワークショップ「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」
- 第9回日本心臓財団メディアワークショップ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
- 第8回日本心臓財団メディアワークショップ「動脈硬化を診る」
- 第7回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい循環器医療機器の臨床導入をめぐる問題点」
- 第6回日本心臓財団メディアワークショップ「不整脈の薬物治療に未来はあるか」
- 第5回日本心臓財団メディアワークショップ「メタボリックシンドロームのリスク」
- 第4回日本心臓財団メディアワークショップ「高血圧診療のピットホール:家庭血圧に基づいた高血圧の管理」
- 第3回「突然死救命への市民参加:AEDは革命を起こすか」
- 第2回 「心筋梗塞は予知できるか」
- 第1回 「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」