2013年2月22日、日本心臓財団によるメディアワークショップが行われた。日本心臓財団は、一般市民の方々への循環器疾患の予防や治療に関する啓発活動を大きな柱の一つとしている。より多くの市民の方々に正しい医療情報を伝えるためには、メディアの方々の協力が重要であると考え、メディアの方々を対象とした本ワークショップを定期的に開催してきた。 16回目となる今回のテーマは、「突然死や寝たきりを防ぐため...
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動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞の原因となり、これらの疾患を発症すると死の危険、あるいは死に至らなくても麻痺をはじめとするさまざまな機能障害を起こすことから、生命とともに生活の質(QOL)を脅かす存在であるといえる。このような動脈硬化性疾患の治療方針をまとめた『動脈硬化性疾患予防ガイドライン』(以下、ガイドライン)が2012年に改訂され、作成委員を務めた横手氏がガイドラインの主な改訂のポイント(表1...
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今回の『動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012年版』(以下、ガイドライン)のポイントの1つは、動脈硬化性疾患の予防を目指すにあたって、LDLコレステロール(LDL-C)の低下を第一目標としつつ、包括的なリスク管理に重点が置かれていることである。つまり、脂質異常症の治療だけでなく、高血圧治療、糖尿病治療、抗血小板療法など包括的に治療することを推奨している。山崎氏は動脈硬化性疾患の包括的管理のう...
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包括的管理における脳梗塞 会場 2012年に改訂された『動脈硬化性疾患予防ガイドライン』(以下、ガイドライン)では、冠動脈疾患の予防に最も比重が置かれています。わが国は脳梗塞の発症が多いので、脳梗塞に関する記載をもっと厚くすべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 横手 ガイドラインの歩みを振り返ると、最初に発行された1997年版と2002年改訂版は脂質異常症治療に重点を置いた...
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INDEX
- 第23回 日常に潜む脳卒中の大きなリスク、『心房細動』対策のフロントライン―心不全の合併率も高い不整脈「心房細動」の最新知見―
- 第22回 高血圧パラドックスの解消に向けて―脳卒中や認知症、心不全パンデミックを防ぐために必要なこととは?―
- 第21回 健康を支える働き方改革「スローマンデー」の勧め―血圧と心拍数が教える健康的な仕事習慣―
- 第20回「家庭血圧の世界基準を生んだ「大迫(おおはさま)研究」30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~
- 第19回「足元のひえにご注意! 気温感受性高血圧とは?」~気温と血圧、循環器病の関係~
- 第18回「2015年問題と2025年問題のために」~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~
- 第17回「ネット時代の健康管理」~生活習慣病の遠隔管理から被災地支援まで~
- 第16回「突然死や寝たきりを防ぐために…」~最新の動脈硬化性疾患予防ガイドラインから~
- 第15回「眠りとは?睡眠と循環器疾患」?こわいのは睡眠時無呼吸だけではない?
- 第14回日本心臓財団メディアワークショップ「コール&プッシュ!プッシュ!プッシュ!」?一般人による救命救急の今?
- 第13回日本心臓財団メディアワークショップ「心房細動治療はこう変わる!」
- 第12回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2009)」
- 第11回日本心臓財団メディアワークショップ「CKDと循環器疾患」
- 第10回日本心臓財団メディアワークショップ「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」
- 第9回日本心臓財団メディアワークショップ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
- 第8回日本心臓財団メディアワークショップ「動脈硬化を診る」
- 第7回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい循環器医療機器の臨床導入をめぐる問題点」
- 第6回日本心臓財団メディアワークショップ「不整脈の薬物治療に未来はあるか」
- 第5回日本心臓財団メディアワークショップ「メタボリックシンドロームのリスク」
- 第4回日本心臓財団メディアワークショップ「高血圧診療のピットホール:家庭血圧に基づいた高血圧の管理」
- 第3回「突然死救命への市民参加:AEDは革命を起こすか」
- 第2回 「心筋梗塞は予知できるか」
- 第1回 「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」