2011年2月23日、日本心臓財団によるメディアワークショップ「コール&プッシュ!プッシュ!プッシュ!~一般人による救命救急の今~」が行われた。開会にあたり杉本氏は、「現在、日本全国で自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator:AED)の設置台数は約27万台であり、AEDの普及率が向上してきたものの、一般市民によるAED使用の事例はまだ少ない」と、現状の課...
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近年、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator:AED)が日本全国に普及し、院外で心停止した患者を一般市民が救命する場面が増えている。心肺蘇生法(CardioPulmonary Resuscitation:CPR)に関する新たな報告も多く発表され、2010年には「心肺蘇生法と緊急心血管治療のための国際ガイドライン」も改訂された。今回、長尾氏は院外で心...
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自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator:AED)普及に伴い、現在、院外心停止に対する救命処置の大部分は一般市民に委ねられている。したがって、院外で救命処置が適切に行われるためには、その方法をしっかりと一般市民に教育する必要がある。石見氏は、心停止患者に対する救命処置の教育・普及について解説した。 救命の主役は専門医ではなく一般市民...
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現場では可能な限り早い段階で胸骨圧迫を 会場 心臓が停止しているか否かは、呼吸の有無を確認すればよいのでしょうか。 長尾 心臓が停止した直後は、通常とは異なる呼吸があります。反応が無く呼吸が変であれば、直ちに胸骨圧迫を行うことが重要です。 石見 最新版の「心肺蘇生法ガイドライン」では、倒れた人を発見してからは可能な限り早い段階で胸骨圧迫を行うことの重要性が強調されています。実際には、心停...
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INDEX
- 第23回 日常に潜む脳卒中の大きなリスク、『心房細動』対策のフロントライン―心不全の合併率も高い不整脈「心房細動」の最新知見―
- 第22回 高血圧パラドックスの解消に向けて―脳卒中や認知症、心不全パンデミックを防ぐために必要なこととは?―
- 第21回 健康を支える働き方改革「スローマンデー」の勧め―血圧と心拍数が教える健康的な仕事習慣―
- 第20回「家庭血圧の世界基準を生んだ「大迫(おおはさま)研究」30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~
- 第19回「足元のひえにご注意! 気温感受性高血圧とは?」~気温と血圧、循環器病の関係~
- 第18回「2015年問題と2025年問題のために」~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~
- 第17回「ネット時代の健康管理」~生活習慣病の遠隔管理から被災地支援まで~
- 第16回「突然死や寝たきりを防ぐために…」~最新の動脈硬化性疾患予防ガイドラインから~
- 第15回「眠りとは?睡眠と循環器疾患」?こわいのは睡眠時無呼吸だけではない?
- 第14回日本心臓財団メディアワークショップ「コール&プッシュ!プッシュ!プッシュ!」?一般人による救命救急の今?
- 第13回日本心臓財団メディアワークショップ「心房細動治療はこう変わる!」
- 第12回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2009)」
- 第11回日本心臓財団メディアワークショップ「CKDと循環器疾患」
- 第10回日本心臓財団メディアワークショップ「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」
- 第9回日本心臓財団メディアワークショップ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
- 第8回日本心臓財団メディアワークショップ「動脈硬化を診る」
- 第7回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい循環器医療機器の臨床導入をめぐる問題点」
- 第6回日本心臓財団メディアワークショップ「不整脈の薬物治療に未来はあるか」
- 第5回日本心臓財団メディアワークショップ「メタボリックシンドロームのリスク」
- 第4回日本心臓財団メディアワークショップ「高血圧診療のピットホール:家庭血圧に基づいた高血圧の管理」
- 第3回「突然死救命への市民参加:AEDは革命を起こすか」
- 第2回 「心筋梗塞は予知できるか」
- 第1回 「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」