初めに杉本氏は、「『高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)』は2004年以来、5年ぶりの改訂で発表前から注目を集めていた。そのため、今回のワークショップにも大勢の参加希望があった」と述べ、一般メディアもJSH2009に関心が高い現状を歓迎した。また、今回の講演について「個人的には、後期高齢者の高血圧治療の意義について明確にされた点に興味がある。今回、皆さんと一緒にJSH2009のポイントについてじっくり学びたい」と話し、開会の挨拶とした。
開会にあたり山口氏は、講師の松岡氏と島田氏について「お二人とも高血圧治療の専門家であり、『高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)』の作成委員だったので、改訂のポイントについて解説いただくには最適の講師」と紹介した。また、「松岡氏には『新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2009)のポイント』と題してJSH2009の概要を、島田氏には『高齢者の高血圧治療の視点から』と題して高齢者の高血圧治療に絞った改訂の背景を解説していただく」と述べ、ワークショップを開始した。