大動脈弁輪拡張症(AAE)
だいどうみゃくべんりんかくちょうしょう
図Aは、マルファン症候群の32歳男性の1年毎の経年的な胸部X線像と大動脈造影。弁輪拡大が進行し、ついに大動脈弁逆流が出現している。動脈硬化症のほか先天的に大動脈壁が嚢胞状中膜壊死という脆弱な状態にあるマルファン症候群にみられる。治療としては大動脈弁閉鎖不全に対する弁置換と冠動脈再建を同時に行う大動脈基部置換が必要となる(図B、ベントール手術原法とキャブロール変法)。
<図B:最新医学知識の整理 医学各論Ⅲ 心臓・脈管疾患 医歯薬出版(株) 1990年 編集:川田志明・小沢友紀雄 >