心臓病用語集

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僧帽弁閉鎖不全

そうぼうべんへいさふぜん

左心房と左心室の間にある弁(僧帽弁)の閉鎖が不十分なときには、左室から大動脈に駆出される血流の一部が左房側に逆流する。この逆流が多ければ、それだけ、左室、左房には過大な血液量の負担がかかることになる。このため、左室、左房が拡大し、心不全を引き起こすことがある。
心エコー検査や左室造影検査(図A)では左房への逆流が明らかで、早晩心不全を引き起こす。原因の多くはリウマチ性病変(図B、手術中の僧帽弁)であったが、感染性心膜炎や外傷、変性、心筋梗塞による腱索や乳頭筋断裂、乳頭筋機能不全によるものが増加している。 

105僧帽弁閉鎖不全2.jpg
<川田志明先生提供> 

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