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携帯型心電計

どうやって測るのですか?

携帯型心電計は一般に1誘導(1方向)なので、身体のどの位置で計測するかで得られる情報が違ってきます。

計測の仕方は、器械や得たい情報の種類によって違いますが、器械の2か所の電極の部分を右手と胸の肌面に当てる、あるいは両手で挟む等の方法があります。どちらにしても、重要なコツは、計る面をぴったり肌に合わせることです。親和性を高めるという意識をもって、ゆっくり待つことが大事です。また、計測時の状態によってノイズ(雑音)が大きく違ってくるので、計り方を工夫してきれいな心電図が記録できるコツを学んでいきましょう。

身体のリズムと器械のリズムを合わせる気持ちで面に当てたら5秒待ち、その後30秒間計ることを心がけてください。

その理由は、器械と肌面に接触抵抗があるため、5秒待つ間に器械が肌面に同調すると考えてください。そうするとかなりノイズが減り、データの信頼性が高まります。

またなるべく力を抜いて器械が動かないように注意しましょう。強く押し付けたり力が入り過ぎると筋肉の電気が邪魔して解析し難くなります。特に寒い季節には皮膚が乾燥したり、厚着で機器が記録中に動いたりして、きれいな記録ができないことがあるので注意を要します。

 

記録する場所はメーカーにより差が見られますが、不整脈発作の診断を主体とする場合には体表のどこでも可能です。オムロンヘルスケアの製品では、右手の人差し指を一方の電極に当て、もう一方の電極を左の乳頭から4センチ下の部分に当てる方法を推奨しています(写真4)。


胸の近くに当てるためノイズは入りにくく計測しやすいのですが、心臓の前面からの情報しか得られません。急な症状で人が居て胸での記録が難しい環境では、急いで左右の手の間で記録するのも簡単な良い方法です(写真5)。狭心症や他の異常所見をなるべく多く得ようとするならば、12誘導心電図のV5に相当する位置がすすめられます。もし可能であれば、(図1)のような三つの部位で記録すると、心臓の前後左右上下の立体的な観察が可能となり、診断能力が高くなります。

簡便性を目的として一つの誘導のみで記録するならば、単独でもっとも多くの情報を得られるV5に相当する位置での計測をお勧めします。ただし、高齢者ですと肩が固くなっていて右手が届かなかったり、力が入りやすくなります。その場合、軽いストレッチをしてから腕を動かすとよいでしょう。また、場所を確認したらそこへまず心電計の電極部分を当てて左手で保持し、右手を伸ばしてその位置に持ってきて機器の電極に右手を当てるとうまく計測できます。記録状態を良くする努力が大切で、患者さんはコツを覚えるときれいな波形を送信してくるようになります。

計測する時間帯は、健康チェックのためであれば朝1回、そのほか症状があるときやスポーツの後、入浴後など、気になるときに測ってみましょう。

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